国立国語研究所が外来語の分かりやすい言い換え第1回分を発表しましたが。
俺なんかより何倍もアタマのいい有識者の方々が懸命に頭をひねった結果なんでしょうが…
俺から見て、ちょっとムリっぽいのもチラホラ…
「オピニオンリーダー」→「世論形成者」
これだとオピニオンリーダーの意見が即、世論となることが必然となってるかんじで、ちょ→やなかんじー。
「コンテンツ」→「情報内容」
「情報内容」って言葉自体、意味不明っていうか、定義がわかんないし。
「コンテンツ」の何たるかがわからないことには、「情報内容」なんて意味不明な言葉に置き換えたって意味はわからんでしょう。
言い換えのための言い換えってかんじですな。
だいたい、“IT”に翻弄されてか、本来の英語の意味に含まれてない「情報」ってのを付け足した言い換えは、ずいぶん乱暴というか拙速というか、近視眼的じゃ?
「スクリーニング」→「ふるい分け」
「フィルタリング」→「選別」
これビミョーですね。
もとの英語のほうでも"screening"と"filtering"の違いはビミョーだけど、「ふるい分け」と「選別」とでは、さらにビミョーになっちゃってるような。
んー…。"filtering"は素直に「ろ過(濾過)」って言うほうが、あえて「選別」なんてヘンに言い換えるより意味が正しく伝わると思うのだが。
それとも委員の方々は、一般ピープルには「ろ過」なんて難しいだろう、とでも思って(バカにして)るんでしょうか。
「ゼロエミッション」→「排出ゼロ」
「ゼロ」は、いいんかい!
まあ…いいんでしょう。「ゼロ」はすでに誰もがわかる日本語となってるってことで。でも、どうせなら「無排出」とか言っちゃってもいいんじゃないすか?
あ! そうだ。
ここでいきなり脱線しますが、さいきん忙しい主婦やものぐさな独身に大人気の「無洗米」って、おかしくないですか?
「無〜」っていうのは、ふつう後ろの「〜」のところに体言をつけて、「現に〜が無い」こと・状態・状況を言うんでねえ。無重力。無気力。無関心。無学。無害。無軌道。織田無道(これはちがう)。無一文。無銭飲食。無法地帯。無農薬野菜。
それを踏まえて、あえて「洗」もしくは「洗米」を体言とみて「無洗米」の意味をごく素直に汲み取るなら、「現に洗われていない状態にある米」ってことになるんじゃ…?
理屈っぽいですか?(^^;