というわけで新春です。ことよろ。
「新しい年を迎え、共に新年を祝うことを誠に喜ばしく思います。年頭にあたり、我が国と世界の人々の幸せを祈ります」
と、天皇も、いつもながら毒のないお言葉を述べておられますが。
日本と韓国が共に2004年を迎えた瞬間に、事件は起こりました。
お隣の国、韓国で日本のバンドTUBEが日本語でライヴ演奏し、その模様が韓国で生放送されたのです。
長らく日本を忌み嫌い、日本文化を禁止してきた韓国が開放に踏み切った瞬間です。
画期的な出来事です。
地上波での開放は先送りされたままですが、
それでも確実に日本に心を開いた瞬間です。
それは、近くて遠い国だったのが、これからはいよいよ、音楽を通じてご近所同士フランクに付き合える仲になれるのかなーと思える瞬間でありました。
が・・・
そんな、せっかくのハッピーな雰囲気を、いち早くブチ壊してくれたのが、あろうことか、我が国の内閣総理大臣小泉君。
ただの「初詣」ですよー。というポーズで、今年はいち早く元旦に、あの『靖国神社参拝』ってやつをやってのけやがりました。
神社に初詣するのは日本のフツーの文化だしぃ、ってことで批判もかわせるべ。とでも思ったんでしょうが、そんな計算は、かえって狡猾さをプンプン匂わせてしまうことになって、当然、中国も韓国も猛反発です。
小学生でもわかる。
「ただの初詣」なら、わざわざ靖国神社でなくていいでしょ。
わざわざ靖国神社に参拝する意味があるんでしょ。
要するに、それって、「ただの初詣」じゃないでしょ。
靖国の参拝の是非がどうこう言う以前にですよ、少なくともですよ、
小学生でもわかるウソをつくなよ。オトナが。ましてや大臣が。
靖国問題に関しては、さんざんもめた挙句、誰もがわだかまりなく追悼できるような施設を新たに作るべき、って話になってたはずだけど・・・それはどうなったんだ?
中国や韓国としては、自分たちを侵略した戦犯を祀っている靖国神社に参拝するってことは、すなわち、自分たちを侵略した歴史を肯定されてる気がするわけで、そりゃ当然「やな感じ!」でしょう。我が国の大臣は、そんなあたりまえのムードもわからないほどのバカなのか?「だんだん理解していただけると思う」なんて本気で思っているのだとしたら、無神経にもほどがありはしないかね。
せっかく韓国が日本に心を開きはじめた、その夜明けの朝に、日本の最高リーダーが「私的に」とった無神経な行動。日本の国民にとって非常にマイナスなんじゃないでしょうか。
小泉君って、最初は、なんだか与党のなかで実のある改革を断行できる人っぽくて、期待感があったんだけど・・・。
(実はスカートの裾踏んでたんだっけ?)